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【簪の歴史】~実は簪は簪以外の使い方があった!?編~

皆様こんにちは。 かんざし工房和心の細田でございます。

先日友人の結婚式に行ってきました! 洋装でしたので簪を着けてはいなかったのですが、やっぱり結婚式はいいですね!

さてさて、そんな本日は昔、簪は簪以外の使われ方があったのだ!!ということで、 どんなものとして使われてたのかご紹介致します。

■耳かき 玉かんざしや平打簪などの昔ながらのかんざしの先端が、耳かきの様になっているのはご存じですか? 実は、簪は耳かきとして使われていたのです。

古い文献…と言っても江戸時代初期のお話ですが、 その時の簪には耳かきはついていなかったのですが、 亨保年間になってから、簪に耳かきを着けたものが大変喜ばれたという文献が残っているのです。

何故喜ばれたのかというと…諸説ありますが、 当時(江戸時代)に贅沢を禁止したお触れが発令されており、簪=贅沢品と言われていたんですね。 その為、耳かきを着けて「これは耳かきであって贅沢品ではない!!」と言い逃れていたとか…。

■武器 また、将軍や大名の寝所では、女性は髪を下ろしていました。 今で言えば寝るときに髪の毛解くの普通じゃない?と思いますが、 当時は暗殺防止のための策だったんですね。

簪も立派な武器になるので、身につけたまま寝所に入ることは許されませんでした。

琉球では、男女問わず簪を着けており、女性が唯一使うことが出来る武器と言われていました。 ちなみに武器として使われる簪はジーファーと呼ばれる簪になります。 使い方は、ジーファーを相手に突き刺して、怯んだ隙に逃げるというのがほとんどですが、 暗殺用としても使われていたようです。 …今でも危ない時に使えそうな方法ですよね(笑)

本土でも江戸初期において、武家階級ではより硬い金属に変わってきたので、 護身武器としての効果を狙っていたと言われています。

古川柳には「かんざしも逆手に持てばおそろしい」と記載されているほどです。

うん、確かに先で刺されては痛いですよね。 皆様あくまで現代では武器ではなく髪飾りとして使ってくださいね!!(笑)

ではでは、また来週~ノシ

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